下手な仏教書より本当に役に立つ。筆者の引用力（手間）には頭が下がります。

個人的には、いいともの終わりの予感とタモリの再評価再発見はリンクしたものだったと感じる。それらの中でも当書はひときわ秀逸にまとめられている。引用が細かく明示されており、著者の姿勢も真摯に感じる。

タモさんの哲学が詰まった本です。偽善、孤独、などのキーワードがでてきますが、今まで見てきたタモさんの言動を思い起こすと、あーなるほど！と思えます。仕事でも、家庭でも、遊びでも、ついつい肩肘はってやり過ぎちゃう自分ですが、ずっとタモさんに憧れています。それはタモさんが合気道の達人ように、人のチカラや、その場の空気感をうまく使い、でしゃばる事無く、みんなが楽しめるように場をおさめる人だから。かといって、自分も楽しんでその場にいる。自分もあんな風振る舞えたらなーなんて思うけど、やはりそれなりの思想や哲学の様なものに裏づけらた行動なのでした。ますますタモさんが好きになってしまいました

お互いに笑わせて、一番笑わなかった者の勝ちというルールです。ジャッジは別部屋でモニタリングしているマッちゃんが行っています。マッちゃんは各所でこの番組は面白いと言っていますが正直いま一つです。他人の笑いをスカす人ばかり残っており、最終局面は面白くない人が多かったです。ラストの華の無さはAmazonプライムでも屈指でしょう。お笑いバトルロワイヤルといった感じではなく、誰かを倒すよりも、誰かに倒されないことにシフトしがち。面白い人はそれなりに仕掛けていき、カウンターなんかももらうことが多く面白い人から脱落していくシステムです。笑った笑っていないの審査の基準もけっこう恣意的です。マッちゃんはモニタリング部屋で芸人の動向を見守っているのですが、モニタリングルーム、要る？という感じです。後ろの観客も謎っちゃ謎。そこすら面白いと仰るのであれば別にいいのですが、あんまりおもしろいとは感じられませんでした。「すべらない話」で笑える人なら面白いかも知れません。「なんとなく面白い風」の雰囲気をずっとだしているのでそこに全力で乗っかることができれば面白いと感じられるのではないかと思います。あとはドキュメンタルの番宣のマッちゃんの顔を見て「スタイリッシュ！」などと感動できた方なら世界観に没入して楽しめるかもしれません。脱落したら退場ではなく、現場に残ってかき回したり二人一緒に笑かしたら復活とかあれば動きがでてきて違った風になったのかなと。面白さは☆２くらいですが☆2の評価は「気に入らない」です。しかし気に入らないほどでもないので☆３「普通」です。シーズン2に期待します。

フジモン笑ってるのにひいきされてるのが気に食わん

真に"面白い"とは、"笑い"とは何なのか？まだ道半ばと答えた松本さんがガキ使とやネタ番組とは違うアプローチで"笑い"を探るドキュメンタリー。けっこう厳しい評価もありますが、個人的にはかなり楽しめました。次回もめちゃくちゃ期待してます。そうゆう意味で星4つです。面白くないと言ってる人はこの番組の趣旨をちゃんと理解していないのかも。とくにガキ使みたいに～とか言っている人はズレてると思います。冒頭の松本さんの説明を10回ぐらい聞いてからみて、それでも面白くないと感じるのであれば、笑いのツボが違うのかも。個人的には、センスないな。て思います。これは"笑い"、"相性"、"笑いのツボ"、"忍耐"、"慣れ"、"空気感"、"戦略"、"疲労、"攻め"、"防御"いろんな要素が入ったまさに笑いのドキュメンタリーですね。審査員の目線で"誰がおもしろいか"とクソ真面目にみるとつまんないと思います。芸人さん達と同じように"笑ってはいけない"という空気感に自らをおいて"つぎに誰が何をしかけるか"予想しながら見ていくと楽しめるかと。"笑ってはいけない"という部分でガキ使に似てますが、ぜんぜん違うものですね。視聴者が楽しめるさまざまな仕掛け、色んな芸能人さんはでないし、大きく違うのは、密室であること、また力のある芸人同士が笑わせようと自分の持てるカードで戦うこと。これを見て思ったのは"笑い"てつくづくその場の空気感や、"相性"とか色んなものに左右されるな、と。ガキ使でも田中さんの被り物や板尾さんに浜田さんや松本さんはよく笑うけど、邦正さんはほとんど笑ってないし、あれも笑いの"相性"や"ツボ"がやっぱり違うからで。後半、下ネタに行くのは仕方ないかな。なぜならみんなカードを前半で使ってしまったから。川原さんは戦略なのか、終盤まで温存してたけど、温存してたからこそ麺とボクシングのくだりはかなり活きたかなと感じました。アントニーも昔の写真を最後までとっておいたのは戦略ですかね。アントニーにみんなが"慣れ"てきたからこそ、かなりウケましたね。松本さんがフジモンさんの判定にちょっと甘いとは僕も感じましたが、1人であれだけの台数のカメラ、また角度では確認しにくいし、仕方ないですね。かといって審査員を増やせば笑ったか、笑ってないかの評価基準にバラツキがでるので審査員はこれからも松本さんだけでいいかな。あと、あえてフジモンさんを残したのかな、とも思いました。最後に残ったアントニーさん、トロサーモンのクボタさん、天竺鼠の川原さん。3人ともアクの強いボケだし、ツッコミいてこそな部分があります。ツッコミのフジモンさんがいなくなったらちょっと収拾つかなくなりそうだったから。あとはフジモンさんはさすがだな、て思ったのは細かいツッコミを自分が笑ってしまうかもしれないということに臆せず、どんどんせめていったこと。先輩風ふかす、と言ってる人がいますが、あれもフジモンの芸風であり持ってる空気感です。最初、はちみつ次郎さんはかなり手強いかなと思いましたが、つまらないとこで消えてしまったのはもったいないかなと感じました。やっぱり"疲労感"も後半は加わってリラックスしてくると変なとこで笑ってしまいますよね。今回のようにボケだけ残ったり、あとはお互いに相手に"慣れ"てしまったり、終盤カードを出し尽くした状況では笑えなくなってしまいますよね。ただ、時間設定は難しいし、笑いの判定基準も厳しくしすぎてもなぁ。終盤は何かしらの仕掛けは必要かもしれませんね。でも毎回100万を用意するのは大変そうだし、参加する芸人さんの幅をせばめてしまうから、また一回参加すれば、次は"違う攻め方をしよう"と芸人さんもなるので、今回はなんだかんだ誰も獲得しなくて良かったと思いました。笑色んな芸人さんも見たいけど、一回経験した芸人さんでもう一度やってみてほしいな。

お蔵入り❔の見たけどやっぱりフジモンと比べると明らかに厳しい。ひいきかわからないけどフジモン以外に対して基準がおかしいよなぁ

面白かったところは多々あり。また、実験枠としては成功だと思うし、可能性を感じた。改善された作品はこれからもぜひ見たい。ただ、３点、見ていて残念なところがあった。１．下ネタが多い下半身、うんこなど、下ネタが多いのが見ていて苦しい（面白いのもあるけど、やっぱりなんか嫌だ）「下ネタ」はいいけど、せめて露出は禁止してほしいな。２．人数が減ると面白くなくなる結局おもしろいのは特定の人物のような気がするツッコミやリアクションがおもしろい要素を占めていて人数が減るとその要素がなくなってしまう。そういう意味でも、おもしろいことに貢献した人・笑わせた人に加点要素がないのが気になった。人数はそのままで笑った回数をカウントするとかの方が面白いのでは？と思ったり。３．ルールがなさすぎる自由度が高いのは良い事。一方でルールが不明確すぎる自由は違和感を生む。そういう意味では、今回は「笑った」の判定でのルールが不明確すぎた。例えば、何回笑ったらアウトかを明確に。含み笑いはアウトかセーフか。どの程度の笑ったがアウトなのかをはっきりさせた方が見ている側も納得感がある。あと、芸人によって攻め方が違うのは仕方ないけど、最低これをしないといけないというノルマ的なものが少しはあった方が公平でいい気がする。ノルマクリア後は自由とすれば、自由度は担保できるだろうし。