歌は前作と共に口ずさみたくなるくらい好きです。ゲーム展開もきちんと良いタイミングで当時の人気カードが出てくるあたりが、納得できるものです。しかし、シナリオが同じ時期に盛り上がっていたバトルスピリッツの脚本やストーリー性に比べるとかなり劣っていると感じます。ゴールドパラディンとなるかみのカードもおかげで人気が出ましたが、あの当時を懐かしみたい人だけおすすめです。

8. イメージ8（中学生編） 波乱!! Q4 VS NwOを再生するとまったく違う話が再生される

無印のカードファイトヴァンガードをよりダークな展開にしたストーリー。無印から見ていた人には違和感を感じる。最初の始まりこそ同じでもその後の展開が違う。Q４の成り立ちやフーファイターのあり方等。無印ではショップ大会～全国大会の話しで立ちはだかる壁だったはず。ＶＦグローブもユニットのダメージを伝えるものでなく、もっとゆるい設定だったはず。等々、無印とは大幅にストーリー展開が改変されてる。ただのリメイク作品ではない新しいカードファイトヴァンガードです。

ホビーアニメが好きなので視聴しました。販促媒体であるヴァンガードの知識は皆無でしたが、作中での解説はわかりやすかったです。本筋である気弱な性格の主人公アイチが憧れの存在である櫂を目標に成長していく物語は面白く、友人同士の複雑な感情の変化やぶつかり合いはこのシリーズならではの見所だと思います。ただ本筋に関わる主要キャラに対して外野キャラの比率が高く、所謂ウザキャラと称されるタイプのキャラも目立つのでその辺は人を選ぶなと思いました。主人公のチームメイトもどちらかというと大会要員で、櫂やレンとの因縁に関してはあまり関わってこない為か、それ以外の回は絵面が似ていて新鮮味のない話が多い様に感じました。（このあたりはカードをやっているかどうかで楽しみ方や印象が大きく変わると思います）あと個人的な好みになってしまうのですがキャラデザがダサイです。モブだと思ったら重要キャラだったり、比較的映える子が使い捨てだったりするのでその辺は合わなかったです。

いじめられっ子だった気弱な少年が、カードゲームを始めたのをきっかけに、友達と切磋琢磨し、いじめっ子とも上手く渡り合えるまでに成長し、人としての強さを身につけていく話。カードゲームのルールが全くわからない人でも楽しめるかと思います。特に初心者のうちは、実力不足で負けることもあるなど、意外とリアルでシビアな面もありますが、勝っても負けても、素直に勝負を楽しもうとする、スポーツマンシップのような理念を大切にしようとする姿勢に好感が持てます。一部のレビューに、遊戯王のパクリだというコメントがありますが、この意見はちょっと不適切かと。ヴァンガードも遊戯王も含め、様々なカードゲームは、MTG （マジック・ザ・ギャザリング）が出た後に急増したものです。その結果、カードゲーム自体が一つのジャンルに成長しました。というか、そうでないと、遊戯王はMTGのモロパクリ作品になってしまいます。遊戯王は週刊少年ジャンプで連載されてアニメ化もされたこともあり、日本で絶大な知名度を誇るTGCとなった遊戯王は知っていても、本家のMTGを含め、他のTGCのことをよく知らない人は結構多いのです。そうした人の中には、背景を知らないが為に、他のTGCを無闇にパクリ扱いしがちな方もいますが、それぞれルールも全く違いますし、色々なTGCをやってみると、それぞれ違った面白さがあるカードゲームだと気づけると思います。この関係をカードゲーム以外で喩えると、コナン・ドイルの本家シャーロックホームズにはオリジナルならではの面白さがありますが、同じ「推理モノ」の中でも、シャーロックホームズのエッセンスを取り入れた作品は、英国BBCのドラマSHERLOCKから、名探偵コナンまで、本当に沢山あるのと似ています。それぞれに独自の面白さがあり、パクリ扱いするのは不適切といえますヴァンガードは、何年もシリーズ化されてアニメ放送も続いただけあって、確かに面白いです。色んなTGCを通じて、カードゲームそのものが盛り上がってくれることを願っています。

主人公がビギナーなので一緒にルールや遊び方を覚えていける感じなので、興味がある視聴者にとってはウケが良いでしょうし、割と負ける「俺つえええ」じゃない部分も見る人を飽きさせない上手な展開なのかも知れません。個人的には興味がないのですが、販促アニメのお手本という意味では良い出来なのではないでしょうか。

人気のヴァンガードが、ここまで遊戯王のパクりアニメからスタートしてたとは驚き。主人公の性格、喋り方（遊戯）、同級生に不良っぽい喋り方の友達（城之内）、ヴァンガードの強い友達（海馬）、主人公の世話焼きの妹（杏子）、カードショップの店員（双六）。思い入れの強いカード（ブラックマジシャン）。それぞれの性格や態度、位置関係までほぼ同じ。二番煎じでも当たれば大きな市場になるんだなぁと驚きました。そして遊戯王は偉大だった。

ストーリー重視な作風で世界観を確立させたオーバードレス一期二期。その続きとして作られたこの作品は、世界観重視故にオーバードレスシリーズで足りなかったカードゲームとしての面白さを大事にしていると感じた。カードゲームアニメにおいて「このキャラクターが強い」というのはどこで感じるか、それはゲームの内容というより演出やキャラクターの雰囲気だろう。だがウィルドレスは話の半分以上を対戦に使うことで、作中のプレイングへ繋がる志向などがきちんと描写されており、カードゲームのアニメとして説得力が段違いにありとても面白い内容だった。